胃腸風邪との闘い!~嘔吐恐怖には辛い時期がやってきました~

育児

11月ごろからノロウイルス、2月ごろからロタウイルス。

寒くなると胃腸風邪が流行ります。

実は嘔吐恐怖持ちののむこです。

なので、この季節が恐怖です。

子供が保育園に通っていると罹りやすいので、恐怖倍増!

「なるべくうつらないように。」

「うつっても軽くで済むように。」

と、この時期は特に、予防したり免疫あげたり胃腸をいたわったりしています。

先月後半頃から下痢や嘔吐が保育園で出だしたので、注意していました。

おかげで子供達元気!

今のところ元気!

と、思ってたら、旦那さまからとつぜんの電話。

「なんか肉にやられてヤバいから帰る。胃がめっちゃ痛い。」

との事。

まさかの変化球キター!

え?それ、胃腸風邪じゃない?

 

胃腸風邪とは

症状は主に嘔吐、下痢、腹痛。酷いと発熱することもある。

乳幼児に多いロタウイルス

赤ちゃんが初めてかかる胃腸風邪の殆どがロタウイルスによる胃腸風邪です。

ノロウイルスよりも嘔吐・下痢の症状が酷くなる傾向があります。

重症化しやすい上、小さい時にかかるため、入院するケースもあります。

我が家の場合、長女と次女の幼少期はロタの予防接種がなかったため、入院までには至りませんでしたが、3日ほど点滴を打ちに病院へ通いました。

一度感染した後も何度もかかってしまいますが、免疫が出来るため2回目以降は比較的軽くですみます。

ただ、感染力が非常に強いウイルスで、たった10個ほどのウイルスが体内に入っただけで発症してしまうこともあります。

通常大人は免疫があるため軽くすむとは言われていますが、大人でも大変なことになる場合もあります。←経験談

看病する親御さんもかなり注意が必要です。

 

全年齢が罹るノロウイルス

昨今メジャーになったノロウイルス。

ノロウイルスといえば、汚染されたカキなどの食品を食べたことによる食中毒が有名です。

こちらも感染力が強いため、罹患した人の看病をしていて移ったり、処理方法を間違えると集団生活の場で瞬く間に広がります。

ホテルでの空気感染が取り上げられたニュースはまだ記憶に新しいと思います。

ノロウイルスも症状は嘔吐・下痢・腹痛・時に発熱。

ロタウイルスより症状は軽いとされているものの、実際罹ると一番酷いときの症状の辛さはあまり変わらない気がします。

ただ、ロタウイルスよりも軽快するのは早いです。

 

徹底的に予防するには

とにかく手洗い!

手洗いが一番重要です!

手に付着している菌やウイルスを殆どなくすためには1分以上の洗浄が必要です。

ノロウイルスやロタウイルスは普通の石鹸やアルコールでは死滅しないため、細部までの長めの手洗いをこころがけるだけで全然違います。

どこから菌を持って帰るか分かりません。

  • 帰宅時
  • 食事前
  • トイレの後

最低でも上記3つで行う手洗いは徹底しましょう。

1分の目安は色々ありますが。

子供なら「どんぐりころころを歌いながら洗う」のがポピュラーです。

後、他の菌を殺菌するためもちろん毎回石鹸であらうのですが、この石鹸を綺麗に流水で落とすことで1分ほどの手洗いになるそうです。

生ものを食べない

カキはもちろんですが、たとえば生野菜など。

ノロウイルスは元気そうな人でも、家族がかかれば保菌者になります。

知らずにいつもどおり過ごすと色々なところに付着します。

食べ物を扱っている人間がそのまま食するものを扱えばうつってしまいます。

少し前にニュースになった「ノリから食中毒」がその代表例です。

ウイルスは85度以上1分以上の加熱で死滅します。

ですので、生ものやそのまま口に入れるものはなるべく避けましょう。

 

それでも罹ってしまったら

どれだけ気をつけていても、ただならぬ感染力のため罹ってしまうこともあります。

嘔吐恐怖もちの私が、なるべく嘔吐が軽くすむ方法を伝授します!

子供も大人もそうですが、

 

嘔吐してしまったら、その後胃には何も入れないようにする。
赤ちゃんや子供は喉が渇いて泣いて訴えるかも知れません。
ですが、そこはじっと我慢です!
すぐに胃にものを入れてしまうと、また胃を刺激して吐いてしまいます。
すると、体内の水分をもっと奪われることになります。
ロタやノロは酷い場合は丸1日ぐらい吐き気が続くこともあります。
嘔吐が続くと脱水になります
赤ちゃんや小さい子供はその脱水が命取りです。
吐き気があるうちは何も口に入れなければ、吐くものがなくなれば吐かなくなります。
我慢すれば半日~1日ほどで吐き気は止まるので、その後様子を見ながら水分を与えます。
何も与えなくても吐き続ける場合(胃液や胆汁が出るほど酷い場合もあります)は、すぐに医療機関を受診しましょう!
最初の嘔吐から続けて何度か吐くことの方が多いですが、通常は吐く間隔が広がってきます。
大人なら吐き気が収まったかどうか自分で判断できるので、楽になったころに、少しずつ水分補給をするのがベストです。
一気に飲むとぶりかえすこともあるので注意しましょう
赤ちゃんや子供は、最後の嘔吐から2時間ほど吐かない時間があった場合、吐き気がだいぶ収まってきていることが多いです。
それくらいになれば、まずはスプーン小さじ1杯程度の水分(電解質も失われているため、イオン飲料が適しています)を与えます。
喉が渇いているので、「もっともっと!」と泣いて要求されますが、そこも我慢!
急に大量の水分を胃に入れると、またスタート地点に戻ってしまいます。
一さじ与えて30分様子をみる⇒吐かなければ二さじ与えて30分様子をみる
この様に、30分ほど様子を見ながら与える水分量を少しずつ増やします。
コップ1杯ほどの水分が取れるようになれば、かなり吐き気は収まっています。
そのころにはおそらく下痢がはじまります。
下痢がはじまると、通常吐き気はほぼ無くなります。

吐き気があるかどうか確認するには

小さい子供や赤ちゃんに、吐き気があるか聞くことはできません。

そんなときの確認方法があります。

ある程度落ち着いて水分も少し取れるようになったころ、

お子さんのお腹(胃の辺り)に耳を当てて音を聞いてみてください。

下痢が始まっていても胃が落ち着いていない場合、

「ぐるぐるぎゅるぎゅるぎゅる」

といった音が胃からずっと続いて聞こえます。

その場合はまだ吐く恐れがあるので、慎重に水分補給をしてください。

罹って1日ほどの辛い吐き気の時期が過ぎると、酷い下痢にはなります。
菌を排出するための大事な過程なので頑張って乗り越えましょう!

下痢に移行した後気をつけること

嘔吐から下痢にうつり、吐き気もなくなれば水分補給をこまめに行いましょう!

特に乳幼児は、先の嘔吐で水分が奪われ、その上下痢でも失われていきます。

吐かなくなればこっちのものです!欲しがるだけ与えてください。

ただ、冷たすぎたり熱すぎたりすると胃腸に負担がかかります。

イオン飲料を冷やして保存している場合などは、人肌より少し温かいくらいの温度にしてから与えましょう。

このころには、食欲も少しずつですが出てきます。

大人は油物や繊維質の多いものはさけ、消化のいいものを。

離乳食中の赤ちゃんは大変ですが、離乳食を最初からはじめるぐらいの気持ちで看病すると、胃腸に負担がかかりません。

普通食を食べれるような年齢の場合、下痢の状態を見ながら食事を作ります。

  • 下痢が水の場合⇒水分補給のみ(野菜スープのスープだけや味噌汁の具なしだとわりと満足してくれます。)
  • どろっとしてきた場合⇒10倍粥やすりおろしりんごのような流動食。

という感じで、下痢の状態に合わせてだんだんと通常の食事に戻していくと早く回復します。

 

嘔吐物や下痢の処理方法

これが一番重要です。

出したものには大量のウイルスが含まれています。

厄介なのは、何も考えずに掃除してしまうと、

  • ウイルスが広範囲に広がりそこから付着する
  • 乾いた後はウイルスが空気中に舞い、かなりの範囲で飛沫感染する

こうならないためには

まずはウイルスを死滅させることが重要!

殺菌方法は、

  • 85度以上の熱で1分以上加熱
  • 次亜塩素酸ナトリウムで殺菌

この次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤をうすめたものになります。

直接人の手が触れる物や場所には

ペットボトルのキャップ2杯分に対し、500mlのペットボトル5本分の水
が正しい量ですが、私は面倒なのでキャップ1杯+ペットボトル2本で作ります。
いつもそれで殺菌しますが、特に問題ありません。
これをいらない布に付け、ふき取ります。(拭くときに直接触ると手が荒れるので手袋は必須です。)

嘔吐物や排泄物が直接付着した物や場所には

ペットボトルのキャップ2杯分に対し、500mlのペットボトル1本分の水
この両方を用意しましょう。
子供が嘔吐してしまったら。
まずは自分が破れない丈夫な手袋、マスク、エプロンを装着し身を守ります。
嘔吐物が広がらないよう、ペーパータオルで覆います。
子供の汚れ物を脱がせ、捨ててもいいものならビニール袋に入れて密閉。
まだまだ使用したいものは熱湯消毒をしてから洗濯機にかけます。(先ほど作った濃い方の液に漬け置きしてもいいですが、漂白剤なので色が落ちる恐れがあるため、ウールや絹100%などで無い限り、熱湯消毒をオススメします。)
子供はまだ吐く恐れがあるので、口だけゆすがせて、ある程度大きければバケツなどを持たせて待機させます。
泣きますが、処理が先です!(大人が2人いればもちろん手分けしますが・・・一人でこうやって乗り切ってきました。)
先ほどペーパータオルで覆った上から濃い方の消毒液をかけます。
霧吹きで薄くかけても殺菌できません!
浸るくらいにかけます。
そして、静かに外側から内側へ向かってふき取りながらビニールへ入れて密封します。
ふき取った床には菌が残っている恐れがあるため、もう一度濃いほうの液をこぼす感じでかけ、広がらないようにふき取り、これもビニールで密封して捨てます。
このとき、たっぷりと消毒液を使い、十分殺菌することが大事です。

赤ちゃんのオムツ替えには

使い捨ての手袋とマスクをはめ、辺りに付着しないよう気をつけましょう。

変えたオムツや手袋、マスクは密封して捨てましょう。
酷い下痢になるため、お尻は洗い流して上げるほうが痛くなりません。
お尻の下にペット用のトイレシートなどを使うと、汚れずにまとめて捨てれるのでオススメです!

消毒液を使えない場所は

布団やじゅうたん、ソファーなど、消毒液を使えず熱湯もかけれない場所は、アイロンを使って消毒します。

スチームにして蒸気を中のほうまで届けると、高温に達した部分は殺菌可能です。

何度か繰り返し行うと、より効果的です。

 

ウイルスは1週間(長いと1ヶ月)ほど排出され続けるので、こまめに消毒する必要があります。
胃腸風邪はウイルスを直接やっつける薬はありません。
菌が排出される間、悪くならないように看病するしかない辛い病気です。
できれば罹りたくない、もしくは罹っても軽くすませたいですよねっ!

ロタウイルスの予防接種

任意ですが、ロタウイルスには予防接種があります。

のむこには20歳、17歳、5歳、2歳の娘がいます。

長女と次女を産んだとき、まだこの予防接種はありませんでした。

長女と次女がロタウイルスに感染した時、それはもう大変でした。

入院はしなかったものの、吐き気で何も口にできず、3日ほど点滴に通いました。

その後の下痢も10日ほど続き、完治までに2週間ほどかかったのを今でもよく覚えています。

 

5歳の三女を産んだとき、ロタウイルスの任意接種がありました。

任意なのでもちろん自費ですし、副作用もゼロではありません。

ですが、罹った時に少しでも軽く済めばいいと思って接種しました。

三女がロタウイルスに罹ったとき、3回ほどの嘔吐と半日ほどの吐き気、1週間の下痢で完治。

点滴は打たずに済みました。

四女は更に軽く、吐き気はあり、食欲が無く、2食ほど食べませんでしたが、嘔吐なしで下痢のみ。5日ほどで通常便に戻り、完治しました。

 

予防接種は偉大です!

ロタの注射は正直高額です。

ですが、このワクチンは打つ価値があります。

打てる期間は産後わずかなので、接種できる間に打っておいたほうが後に軽症ですみます。

先日、水疱瘡のワクチンが無料になりましたが、早くロタのワクチンも無料になれば、子供が苦しまなくて済むのになぁ!

と、この時期になるとしみじみ思う、のむこでした。

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